GROWTH VERSE TECH BLOG

株式会社GROWTH VERSEのテックブログです。

AIを中心としたGROWTH VERSEの成長戦略

はじめに

株式会社GROWTH VERSEの代表取締役CTOの南野です。この記事では、AIを中心とした弊社の成長戦略を紹介したいと思います。

GROWTH VERSEについて

GROWTH VERSEの事業内容

弊社は、デジタルマーケティングの最先端を行くエンタープライズ向けソリューション「GROWTH AI Platform」を提供する会社です。また、事業領域としては以下の三つになります。

  1. データ収集エンジンを含んだデータ基盤
  2. マーケティングオートメーションツール
  3. AIソリューション

データ収集エンジンを含んだデータ基盤は、企業が保有するさまざまな顧客データを収集・統合し、一元的に管理・分析できる基盤です。弊社のデータ基盤は、AIやビッグデータ解析の機能を搭載し、顧客一人ひとりに最適化したマーケティング施策の立案を可能にします。

また、マーケティングオートメーションツールは、メール、ウェブ、SMSなどのマルチチャネル施策を自動化し、コスト削減とROI向上を実現します。スコアリングやリード育成の機能により、マーケティングとセールスの連携を最適化できます。

そして、AIソリューションは、製造業、サービス業、小売業など、業種業態を問わず、すべてのエンタープライズ企業に導入が可能です。最新の統合型マーケティングテクノロジーにより、クライアント企業の売上と利益の最大化をワンストップで支援しています。

GROWTH VERSEの強み

弊社の強みとしては、既存のエンタープライズ顧客データ収集・統合を可能にするデータ基盤の2つが大きくあります。

既存のエンタープライズ顧客

国内有数の大手企業約50社と年間契約を締結し、エンタープライズ市場におけるプレゼンスを確立しています。弊社は長年に渡り培ってきた営業力と、高度な技術力が評価され、業界を代表する優良企業からの厚い信頼を獲得しております。

データ収集・統合を可能にするデータ基盤

エンタープライズの大量データを統合・分析できるデータ基盤を自社で保有しています。この基盤は、クライアント企業の保有データを安全にクラウド上に収集し、高度な解析処理を施すことを可能にします。非構造化データから価値ある知見を構造化して抽出し、マーケティング施策に活用することで、ROI向上を実現します。

以上のように、弊社は、有力顧客とのつながりと、データ活用の中核となる基盤技術を有しています。マーケティングソリューション市場でいち早くリーディングカンパニーの地位を確立し、着実にシェアを拡大してきています。

AIを中心としたGROWTH VERSEの成長戦略

AIとデータエンジニアリングの関係性

AIの開発においては、質の高いデータの確保と効率的な統合が何よりも重要な要件となります。AIの学習精度は、レーニングデータの量と質に依存するからです。

量的な観点では、AIに様々なケースを学習させるため、可能な限り多くのデータを収集・蓄積する必要があります。これによりAIは、より柔軟性と汎用性の高い知的モデルを構築することができます。一方、質的な観点でも、トレーニングデータの信頼性と正確性を常に担保する必要があります。ノイズやバイアスの多い未加工データを学習に用いないことで、AIの判断力や予測精度を向上させることができます

そのため、データ収集と並行して、データの前処理や統合、正規化などのデータ準備作業が欠かせません。収集したデータをAI学習に適した形に編纂し、高品質なトレーニングセットとして提供する必要があるのです。つまり、優れたAI開発を実現するには、単にデータを集めるだけでなく、その収集と統合プロセス自体に熟練のデータエンジニアリング力が求められます。

GROWTH VERSEにおけるAIの活用事例の紹介

AIを活用することで、ある企業の年間2億4000万の売上増加に貢献しました。

対象企業では、年間100万通以上のカタログを送付していましたが、従来は送付先の選定が手作業により行われている状況でした。そこで、AIを導入して大量のデータを解析し、カタログの送付先の最適化を行いました。これにより、対象企業がターゲット顧客のニーズや嗜好を的確に把握でき、効果的なマーケティングが可能となりました。

このAIは生成AIのアルゴリズムを搭載しており、カタログの選び方に関する特徴量を効率よく作成することに成功しました。従来の手法では見逃されていた潜在顧客やニーズを発見し、ターゲット顧客に的確にアプローチすることができました。その結果、顧客の反応率や購買意欲が向上し、売上に大きな影響を与えました。

以上のように、AIの導入によって顧客のニーズをより精密に把握し、効果的なマーケティング戦略を展開することができたため、年間2億4000万円の売上増加を可能にしました。

AIテック人材の集結

弊社には、AIテック人材が続々と集結しています。

  • 代表取締役CTO
  • VPoT
    • 東京大学情報理工学研究科原田研究室出身で、キャプション生成など、画像と自然言語のマルチモーダルAI周りに従事。
    • メルカリにて、価格推定のAIモデリングやCSコールセンターコスト削減AIモデリング、全体のMLOps構築などを担当。
  • PdM
    • 累計2,000万DL、年商80億、開発チーム100人のソーシャルゲームのプロデューサーを経験した後、音声AIスタートアップで事業を立ち上げ、GROWTH VERSEに入社。
    • デザインとコーディング以外のグロースに必要なことをすべて担当するマルチプレイヤー
  • PdM
    • 大学卒業時にGANを用いた音楽の自動生成について研究。
    • 前職では、フロントエンドとバックエンドの開発、開発生産性の向上、開発のディレクションなどを経験し、GROWTH VERSEに入社。
    • 現在は、生成AIをエンジニアリング哲学の観点で捉えながら、PdM業務に従事。
  • 機械学習エンジニア
    • 大学院では経済学を専攻し、統計学計量経済学を学ぶ中でデータサイエンス・機械学習領域に興味を持ち、GROWTH VERSEに入社。
    • 現在は、機械学習エンジニアとしてバックエンド開発を担当しながら、主にユーザー向けの機械学習モデルの開発やPoCプロジェクトの推進などに従事。
      • 顧客へのDM・カタログ配布時の商品購買予測モデルの開発。
      • クーポン配布による購買確率のUplift予測モデルの開発。
      • カメラ動画内の人物・動物を検出したうえで、トラッキングするAIモデルの開発。
  • 機械学習エンジニア
    • メルカリにて、機械学習エンジニアを約5年、PdMを約1年経験し、GROWTH VERSEに入社。
      • 機械学習エンジニアとしては、金融与信モデルの構築・運用、不正検知システムのMLモデル・ML基盤の構築・運用を経験。
      • PdMとしては、貸金サービスの開発ディレクション・グロース施策の推進を経験。
    • 現在は、強化学習や最適化まわりの技術を用いて、複雑な意思決定や最適化を支援。

GROWTH VERSEのAIにおける挑戦

弊社の挑戦は、顧客データ、購買データ、そして顧客とのコミュニケーション履歴などの膨大な顧客情報を活用し、AIや機械学習技術を駆使して、真のマーケティングオートメーションを実現することです。この取り組みにより、顧客の売上と利益を最大化するアルゴリズムを構築し、競争の激しい市場での弊社のポジションを確立することを目指します。

弊社のアルゴリズムは、過去の顧客行動や嗜好を分析し、個々の顧客に適したターゲティングを可能にします。顧客が求める製品やサービスを正確に予測し、タイミングを見極めて適切なプロモーションや提案を行うことで、顧客の購買意欲を高め、売上を増加させます。さらに、顧客とのコミュニケーション履歴を活用することで、個々の顧客との関係を強化し、顧客ロイヤルティを高める戦略を展開します

このようなアプローチにより、マーケティング活動はより効果的になり、費用対効果が向上します。顧客のニーズや嗜好に合わせたパーソナライズされたアプローチは、顧客満足度を向上させ、長期的な顧客関係の構築に貢献します。その結果、弊社は市場競争での優位性を確立し、持続可能な成長を実現できます。

おわりに

この記事では、AIを中心とした弊社の成長戦略について様々な観点から紹介しました。また、Client Growth Firstという弊社のミッションを達成し、大企業のDXという日本全体の課題の解決を推進できる企業として成長していきたいと思います。

そして、この成長をともに実現できるようなエンジニアについても、絶賛募集中です!

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